Music

太陽の破片








昨晩 眠れずに 失望と戦った

君が悲しく見える 街が悲しいから

昨晩 一晩中 欲望と戦った

君を包むもの全てが僕を壊すから



すり変わっていく現実とのはざまに描いた夢が

愛を傷つける 暮らしはただ街明かりに照らされ

何を信じるの どこへ向かうの 僕の手も握らずに

消えるのは何故



誰も手をさしのべず 何かにおびえるのなら

自由 平和 そして愛を何で示すのか

だから一晩中 絶望と戦った

僕はただ 清らかな愛を信じている



目をつぶってみる 涙がほら 渇くまでの間に

忘れられるさ 破れた約束の前で 人はいつも

偽りつづける だけど 君を もう欲望の果てにただ

奪われたくはない



君を守りたい 悲しみ こぼれぬよう

あわれみが 今希望の内に生まれるよう

もし君が 暗闇に光を求めるなら

ごらん 僕を 太陽の破片が 頬をつたう



昨晩 眠れずに

昨晩 眠れずに




























心のベクトルは、人それぞれです。

好むもの、忌み嫌うもの、

その自分が抱いた感情に対して、どれだけそれに反応するか、行動するか、

違った反応の他者をどれだけ受け入れることができるか、

そんなことを深く考える人、考えない人、

すぐキモチを切り替えられる人、それが出来ない人、

他者の中の自分を思うとすぐ不安になる人、平気でいられる人


尾崎の、心のベクトルは、、、、

すでに、高校生の時期の作品にも表れているように、

感受性が鋭すぎて、問題意識を持ちすぎて、

深く考えすぎて、

すぐ不安になって、

でも、明晰な頭脳、美しい容姿、その才能ゆえに、

ときに行動は激しく、でも、、、心は弱く、


「受け止めよう」 

尾崎の歌詞の中によく出てくる、

分かりえないことを乗り越えようとする尾崎の心の苦しさの言葉です。

心の弱さゆえに

人を愛したいと願い続けていたように思います。

自分の心の平和も、ひいては世の中の平和も、

人を愛することから始まると。


尾崎の忌み嫌ったもの、問題意識、その行動の激しさ、、、それに同じように共鳴することはできません。

でも尾崎だけの心のベクトル、

今は、それを受けとめて、尾崎自身を愛してあげたいと思うのです。